髄膜炎の予防ワクチンといえば
現在、定期接種となっている肺炎球菌ワクチン、インフルエンザ菌(ヒブ)ワクチンが思い浮かぶと思います。
その他に、定期接種となっていない髄膜炎菌ワクチンがあります。
(アメリカでは髄膜炎ワクチンも定期接種になっています。)

・肺炎球菌、インフルエンザ菌による髄膜炎は
5歳までの幼児に発症のピークがあります。
特に12ケ月までの乳児に多くみられます。
・髄膜炎菌による髄膜炎は乳幼児と10代後半に感染のピークがあります。

髄膜炎感染症の初期は風邪と似た症状で始まりますが、1割の方が2日以内に重症化することもあると報告されています。また、薬の効きにくい髄膜炎菌の報告もあります。

ワクチン接種で予防することをお勧めします。
2歳から55歳で1回の筋肉注射です。
(アメリカでは11〜12歳に1回、さらに16歳で追加接種)

アジア(ベトナム、ネパール、モン ゴル、中国・安徽省、フィリピン、インド)、アフリカ、ブラジル、米国、ヨーロッパでは大勢の方が命に係わる流行が認められています。特にアフリカのサハラ以南の髄膜炎ベルトと言われる地域へ行く際には接種することをお勧めします。